受験勉強の裏ワザ!「天才をコピーする」方法とは?

本稿では、天才と呼ばれる人物の知性をトレースして受験勉強に活かす方法を解説しています。

天才をコピーする方法。キーワードは「ミラーニューロン」です。

過去に優れた能力を発揮してきた人は、無自覚であってもその方法を使ってきたのだと思われます。それが現代においてはインターネットの普及で以前より遥かに容易になっています。

誰でも簡単に実践できる方法でありながら、一気に知性を上げられる勉強法。ぜひ受験勉強にも役立ててください。

 

「天才をコピー」する受験勉強法

天才と呼ばれる人物の知性をコピーすることができれば、受験勉強の内容もより理解がしやすくなります。本章ではまず「受験勉強で行うべきことを整理」「天才の知性をコピーするための脳のメカニズム」を解説します。

 

本章のポイントはこちらです。

Point

・受験勉強には「教科の勉強」と「脳機能(IQ)トレーニング」の両方を行う

・人間は「ミラーニューロン」の働きによって、他者に同調して学習する

・脳機能が上がれば受験勉強の内容はすらすら理解できるようになる

それでは詳しい内容を見ていきましょう。

 

受験勉強では「教科の勉強」と「脳機能(IQ)トレーニング」を行う

受験勉強というと皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?

「受験科目の参考書の内容を記憶する」

「志望校の過去問を何度も解く」

上記のようなことも受験勉強においては必要だと思います。教科書の内容を一度で理解する力があっても、まったく勉強をしていなければテストのスコアは上がりません。

 

教科ごとの受験勉強をしていなければ問題が解けない

現在行われている定期テストや入学試験は「正解一つに決まる知識を問う問題」がほとんどです。一言で言えば「暗記」で、これは知っていなけば答えようがありません。

いわゆる地頭(理解力、思考力など)がよくても一定時間以上の受験勉強は必要です。

 

反対に、基本的な理解力や思考力が養われていないと勉強時間をいくら長くしても成績が伸びない可能性があります。

テストの内容に暗記が多いとはいえ、理系科目の計算など、そこには一定の理解が求められるタイプのものがみられます。また理解ができている記憶がしやすいものですから、暗記科目に見られるものでもベースとなる学力が関わっているのです。

 

教科の勉強のベースとなる脳機能を高める

各教科の勉強をスムーズに行うために「脳機能を高める」ことが必要となります。これは文章を読んで理解する力や、筋道立てて考える力です。

 

理解力や記憶力などの学習能力そのものが高ければ、同じ勉強時間でも学習は進みやすくなります。一般に「頭がいい」と言われる状態です。

頭のよさというのは決まっているように思われがちですが、これは訓練によって変化するものです。脳は刺激が与えられることによっていくらでも新しい神経ネットワークを構築し、学習を続ける器官です。

 

近年「入試問題で問われるような知識を必要としない、文章の読解問題」と偏差値との関係を調べたデータが取り上げられています。問題は文章を正確に読めば解けるシンプルなものですが、この成績が受験偏差値とほぼ比例するという結果が見られます。

つまり、受験勉強の成否を決めているのは文章を正確に読む読解力であり、筋道立てて考え正解へと至る思考力であると考えられるのです。

本稿ではこのような、受験勉強の基礎となる脳の機能を高めることをテーマとしています。

 

受験勉強は勉強方法=効率も大切

本稿のテーマとはそれますが各教科の勉強方法もまた大切です。数学を例に考えてみましょう。

数学を理解するために問題集のすべての問をノートに書いて答えるのは効率的ではありません。頭の中で解法を思い浮かべて、次々とシミュレーションする方が圧倒的に速く進めることができます。

もちろん、実際に手を動かして数学の問題を解くことも行います。回答が正確に書けるかの確認を行う場合や、自分の考えを書き出すことで外部化する効果もあります。

 

手を動かして解く問題数を軽減し、そのぶん多くの問題を脳内シミュレーションする。この場合には本人の脳機能とは関わりなく、勉強法によって受験勉強がはかどるようになります。

 

 

「教科の勉強」「脳機能」

物事を理解したり考えたりする力があれば、受験勉強を楽に進めることができます。これらをバランスよく高めることが理想的な受験勉強の進め方だと言えるでしょう。

 

受験勉強の鍵を握るミラーニューロン

皆さんは「ミラーニューロン」という言葉を知っていますか?ミラーは鏡、ニューロンは脳神経細胞の意味です。

 

ミラーニューロンとは?

ミラーニューロンとはその名の通り「他人がしている動作をまるで自分自身がその動作をしているように感じ取り、活性化する脳神経」のことです。

 

「見て真似をする」のではなく「見るだけで学習が進める」脳の機能と言えるでしょう。

鏡で映すように学ぶこの働きをミラーリングと呼んだりします。これは人間の学習や発達に大きな役割を果たしていると考えられます。

 

ミラーニューロンの働き

例えば、子供は大人の行動をすぐに真似しようとします。

周囲の人が教える必要もなく、口の動きを見て発声したり読み書きなどの動作も形から真似をします。周囲の人が話している言葉を自然に習得し、歩き方なども身につけていきます。

知識や社会性などは別に学ぶ必要はありますが、私たちは自分でも気が付かないところで、多くのことを見て学んでいます。

 

動物が狩りの仕方などを学ぶときにも、親の動きを見ると言われています。つまりミラーリングは、人類が生まれる前から生き延びている生物が持っている機能だということでしょう。

それだけ生存のために重要な働きだと言えます。

 

ミラーニューロンで「天才をコピーする」受験勉強法

人間の学びには「見て学ぶ脳神経」であるミラーニューロンが重要。

それを受験勉強にどう活かすかと言えば「頭がいい人と一緒にいること」です。頭がいい人と一緒にいると、自分も自然と相手をミラーリングして成長できます。

 

理想は実際に高い知能を持つ人物と時間を共有することですが、現実には難しいでしょう。「この人は凄い!」と自分が感じる人物がいたとしても、日常的に関われる場合は少ないからです。

そこでおすすめなのがバーチャルな空間で時間を共有することです。具体的には「頭が良い人の動画や音声などを繰り返し視聴する」という方法です。

 

インターネット以前ならば、映像資料を繰り返し視聴するのは限りがありました。優れた知性を持った人の世界を仮想体験するには、書籍などの言語空間に頼らざるを得なかったでしょう。

 

しかし現在は違います。YouTube上などで、優れたコンテンツを自由に視聴できる環境が整っています。

 

動画などの内容は、学校の教科に関係している必要はありません。内容を完璧に理解する必要もないです。

理解できる方が望ましいですが、目的は優れた知能を持つ人物の世界観を仮想体験することです。そのためには、自分が「こんな風になりたい!」と感じられる人物の振る舞いを見てミラーリングします。

一つ一つの会話の内容そのものよりも、その言葉の裏で働いている「思考パターン」「人となり」を感じることが大切です。

 

優れた知性を持つ人物が、ある物事に対して持つ視点や考え方を写し取る。ミラーリングを行うことで自分の中の自己イメージが書き換えられます。

高い自己イメージが作られれば、それに合わせた行動を取るようになりますから、知識は後から吸収されていきます。

 

自分が求めていない人物像から学んだところで意味はありません。

 

ミラーニューロンを使う受験勉強法は以下の順番で行います。

 

ステップ①知的な人物・コンテンツを探す

今の自分が知っている限りで、知的なレベルが高い人物のコンテンツを探します。始めから最高の素材から学べればそれに越したことはないですが、今の自分がベストだと思えるところから始めましょう。

優れた人物の周りには、同等の能力や人格を備えた人の繋がりがあるものです。周辺の人の動画などを探してみるのもいいでしょう。

 

今の自分から大きな変化を望むならば、自分で選ばないのも1つの方法です。世界的に評判の学者や研究者たちの発信から学べば、現在の自分の関心の外側の視点が身に付くチャンスになります。

 

ステップ②コンテンツを繰り返し視聴・シャドーイングする

優れた人物のコンテンツが見つかったら、それを繰り返し視聴しましょう。リラックスして、自分がミラーリングしたい人物の言葉や人となりを感じ取ります。

 

話している音声を聴きながら、シャドーイング(聴こえてくる音声を被せるようにリピートする練習)で真似をするのも効果的です。声のトーンや身振り手振りまで再現すると、より臨場感が出ます。

臨場感が上がるということは、実際に会って刺激を受けているのに近い状況を体感できるということです。

 

このステップを続けていくと、他人の視点が自分の中に吸収されていくことになります。視点が変わることで、始めに憧れていた人物よりも「凄い」と感じられる人が目に入ってくるかもしれません。

また他人から学ぶだけでなく、自分が本心から目指したい人間像が見えてくる可能性も上がります。

 

なぜ頭がいい人と一緒にいることが受験勉強に繋がるのか?

頭が良い人と実際に一緒にいたり、動画などを見ることで、なぜ自分の頭が良くなるのでしょうか?

以下でその根拠を説明します。

 

言語運用のミラーリング

私たちは周囲の人が日本語を話しているだけで日本語をマスターしました。言葉遣いは、特に小さい頃ほど親に似たものになります。

自分の周りの会話を元に言葉を覚えるため、当然のことでしょう。

 

言葉は単なる伝達=コミュニケーションの道具ではありません。人間が何かを学んだり、考えたりするときの中心になるのが言葉です。言葉を運用する能力が、その人の知的な活動のレベルに直結しているということです。

 

つまり、周囲の人間の言語能力≒自分の言語能力であり、自分の言語能力≒自分の知性です。

 

ということは優れた言語運用をしているコンテンツを繰り返し使ってミラーリングすることで、優れた知性を身につけることが可能だということです。

言葉という意味では活字の重要性は見逃せません。

ですが優れた人物の人となりまで含めて学ぶには、映像の方が有効です。

 

ミラーリングの同調作用

また人と会話するときなどは、相手の感情や雰囲気は自然と伝わってきますよね?相手が上機嫌だと自分も楽しく感じますし、不機嫌だとこちらも気分が良くないものです。

感情の働きなども含めて、私たちは無意識に周囲の人間と同調しています。

 

「類は友を呼ぶ」と言いますが、お互いに同調作用を働かせながら交流するため、「類は友を作る」面もあります。自分が「こんな人になりたい」と思う人と時間と空間を共有すれば、その人の思考や感情、身体性などが自然と学べます。

 

多くの人が憧れるような人物は、単に多くの知識を持っているというだけではありません。知識は大事ですが、ひとかどの人物というのは自分自身の目標に向けて活動しているものです。

 

「知識よりも動機付けが大事」という考え方があります。

どんなに成績が優秀な人でも、身に付けた資質を誰かのために役立てたいという意志がなければ、他人から尊敬を集めるような人物にはならないでしょう。

成績を上げるという目標に向けて動くのもいいですが、「天才をコピーする方法」はその先へと繋げることができるものです。

 

真似をして、真似から自由になる

今回は、ミラーニューロンの働きを根拠とした学習法の方法をご紹介しました。

動画などで優れた人物のコンテンツを視聴することで、自然と自分にも影響が出てきます。視聴していない間もその意識が維持できるようになれば、自分の中に他者の思考が身についています。

 

しかしそこで終わりではありません。その先があります。自分が「この人は凄い!」と感じた人物をミラーリングして真似したところから、自分自身の目標に向けて学びを続けます。

真似をして、真似から自由になる。

大切なのは頭が良くなることそのものではありません。身につけた資質を、自分が選んだ目標や役割に向けて活かすことだと思います。

 

まとめ

●「ミラーニューロン」=他の人がしている動作を、まるで自分自身がその動作をしているように感じ取って活性化する脳神経

●頭が良い人と一緒にいると頭が良くなる

●YouTubeなどのコンテンツで、優れた人物の言葉や身振りをコピーして自分のものする

●真似をして成長できたら、真似から自由になる