【英検×脳科学】英検3級のレベル&効果的な勉強法とは?

opened book beside crystal ball 英検

本稿では、英検3級のレベルと効果的な勉強法を解説しています。高校受験で資格として書くことができるもので、中学生を中心に受験されています。

英検3級で合格するためには「言葉としての本物の英語力」が重要です。英検の問題に合わせた勉強も重要ではありますが、英語力が身に付いていなければリーディング・リスニングともにスコア向上は難しいでしょう。

この記事では、脳の仕組みを活かした超効率的な英語学習法をご紹介しています。英語を学ぶのは脳の働きですから、脳のメカニズムを活かすことで勉強はぐんぐん進みます。

 

英検3級のレベルと問題

こちらの章では、英検3級のレベルと問題の傾向けいこうを押さえておきましょう。始めにポイントをまとめておきます。

 

Point

・英検3級の問題

 【1次】リーディング・リスニング・ライティング

 【2次】面接

・英検3級のレベルは「中学卒業程度」

・3級合格のためには英語の読解力が重要

 

それでは詳しいくわしい内容を見ていきましょう。

 

英検3級のレベルと合格ライン

英検3級のレベルは「中学卒業程度」とされています。中学校3年間で学ぶ英語の内容の集大成と言ってもいいでしょう。

級ごとのレベルを分かりやすくするために、中学校の学年と英検の級を比較してみます。

 

 英検5級:中学1年生程度

 英検4級:中学2年生程度

 英検3級:中学3年生(卒業)程度

 

正式な対応ではありませんが、大まかに見ると上のように整理することができます。

 

もちろん、中学卒業と言っても人によって英語の学習進度は違います。「中学校で学習する範囲の英語が一定のレベル以上に身に付いているかどうか」が英検3級では問われています。

 

また、英検3級の合格ボーダーラインは「約60%」で、勉強する際の一つの目安となるでしょう。60%は、試験ごとに計算されたスコアで合否が決まります。

 

英検3級には一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)がある

英検3級の問題には一次試験と二次試験(面接)があります。簡単に表でまとめてみましょう。

 

筆記 リーディング(読解)
ライティング(英作文)
リスニング リスニング

 

以上のように一次試験は「筆記」と「リスニング」の2つに試験時間が分けられています。

スコア配点はリーディング550、ライティング550、リスニング550合計1650点満点で、合格ラインは1103点となっています。

英作文は読解問題と同じく650点の配点ですが、解答時間は「筆記」にふくまれていることに注意してください。

 

【英検3級】一次試験の問題構成

ここでは英検3級の一次試験における問題構成を確認しておきましょう。以下に英検公式ページに掲載されている表をもとにまとめてみます。

 

【英検3級の問題形式】

筆記(50分)/リスニング(約25分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。 15 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
会話文の文
空所補充
会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。 10 掲示・案内、Eメール(手紙文)
説明文
ライティング 英作文 質問に対する回答を英文で書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(放送回数1回、補助イラスト付き) 10 会話文 3肢選択
(選択肢読み上げ)
会話の内容
一致選択
会話の内容に関する質問に答える。(放送回数2回) 10 4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数2回) 10 物語文
説明文

(参照:公益法人日本英語協会)

 

問題数を簡単にまとめるとこちらのようになります。

・リーディング 35問

・ライティング  1問(25~35語)

・リスニング 30問

 

リーディング、ライティング、リスニングの3つの試験は同じ配点ですから、それぞれの技能をバランスよく習得しておくことを目指しましょう。

 

英検3級はライティング(英作文)の配点が高い?

スコアをそのまま比較すると、リーディング、ライティング、リスニングはそれぞれ550点ずつで同じです。しかしこれら3つの中で最も配点比率が高いのが「ライティング」です。

なぜなら、ライティングは1問でリーディング35問、リスニング30問と同じスコアが割り振られているからです。

 

25~35語という記述式の回答とは言っても、文量としてはそれほど多くありません。また回答にかかる時間を考えても、ライティングのスコアは大きいと考えるべきでしょう。

英語の勉強というと「読解」「リスニング」のイメージが強いかと思いますが、英検3級ではしっかりとライティング問題の準備をしておくことをお薦めします。

 

英検3級攻略にはテクニックよりも「英語力」

英検3級には語彙ごいや文法を問う問題もありますが、合格のために重要なのは「英語力」です。

ここでいう英語力とは、「英語を英語のまま、言葉として理解する能力」のことを意味します。つまり母国語(日本語)と同じように、感覚で言葉を理解するということです。

 

「英語を感覚で理解する」というと難しそうですが、文法などを覚えることよりもむしろ簡単な勉強法です。なぜなら感覚は繰り返しによって脳が勝手に学んでくれるものだからです(具体的な勉強方法は後ほど詳しく説明します)。

 

英検3級の問題で高いスコアを取るためにも、英語を言葉として理解する力が求められます。それは英検の問題そのものが、小手先のテクニックではなく内容理解が必要なものだからです。

リーディング、リスニングいずれのパートをとっても、全体の内容をつかめるような「理解力」や「読解力」があって対応できるものです。

テクニックも回答の役には立ちますが、英検合格の本質は「英語力」だということは押さえておくといいでしょう。

 

それでは以下から、リーディング、ライティング、リスニングの3つのパートについて効率的な勉強法を解説していきます。脳のメカニズムを活かした効果バツグンの方法を実践してみてください。

 

【英検3級】リーディングパートの最速勉強法

本章では、英検3級のリーディング問題の勉強法を解説していきます。始めにリーディング勉強法のポイントをまとめておきましょう。

 

Point

・英検3級のリーディングは全体を読み取る「読解力」が必要

・音読を繰り返すことで、英語が英語のまま理解できる

・長文読解は「問題文の先読み」でスピーディに回答する

 

詳しく解説していきます。

 

英検3級リーディング問題の内容

英検3級リーディング問題は大きく以下の3つのタイプに分けることができます。

 [第1部]短い文章の空欄に入る選択肢(単語・熟語)を選ぶ問題

 [第2部]会話文の空欄に入る選択肢を選ぶ問題

 [第3部]長い文章の内容に合う選択肢を選ぶ問題

 

前半は空所補充くうしょほじゅう問題で、後半は内容一致問題です。後の問題ほど文章は長くなっていきます。

 

英検3級攻略の鍵は「読解力」

英検3級で特に求められる力は英語の「読解力」です。これは先ほども確認した通り、単語や文法を覚えることではなく「英語を言葉として感覚で理解する能力」です。

[第1部]の空所補充問題は単語の知識が求められるものの、このパートすら前後の文章の流れが読み取れなければ答えることはできません。

 

また、英検合格者のリーディングパートの得点分布を見ると、後半の問題の得点率が高い傾向が見られます。

つまり長い文章の内容が正確に理解できる読解力を身に付けている受験者が、英検で合格しているのではないかと考えられるわけです。

 

以上のような点から、読解力を身に付けるための効率的な勉強方法が重要だと言えます。

 

「音読」で英語の読解力を身に付ける

英語の読解力のトレーニングとしてお薦めしたいのが「音読」です。音読のメリットには以下のようなものがあります。

 ・英語が英語のまま理解できるようになる

 ・英語のリズムを体で体感する練習になる

 

音読が英語学習において優れているのは「英語が英語の語順のまま、訳さずに理解できるようになる」という点です。

英語の勉強というと「文法を覚える」「日本語に翻訳する」というイメージを抱きがちですが、前述の通り英語は言葉としての感覚を養わなければなりません。

 

英文を繰り返し音読して練習をすると、英語が英語のまま理解できるようになります。

音読をしているときは頭の中で日本語に訳す暇がなく、脳は英語をそのまま処理するしかありません。始めのうちは効果が感じられなくても、続けるうちに力がついてきます。

 

英検3級リーディングの解法テクニック

音読を中心とした英語学習によって英語の読解力が身に付けば、3級合格にグッと近づくことになります。

さらに3級の問題に合わせたテクニックを身に付けておくことで、問題をより早く正確に解くことができるでしょう。リーディングパートにおけるテクニックには以下のようなものがあります。

 

 ・空所の前後の繋がりに注目する

 ・内容一致問題は、質問文の先読みをする

 

[第一部]と[第二部]は、文章の一部が空白になっている空所補充問題です。

空所補充問題では空所の直前と直後に注目しましょう。文章は近い部分ほどつながりが強いため、空所の内容を判断するためには近いところにフォーカスします。

空所の直前、直後を見ても分からない場合はもう少し広い文脈を読み取ります。

 

[第三部]は内容一致問題です。第三部のはいわゆる長文読解の問題で、こちらの問題からは分量が多くなります。

長文問題でポイントとなるのは「質問文を先に読んで、必要な情報を本文から読み取ること」です。先に質問で聞かれていることを頭に入れておくことで、問題に答えるために必要な情報を素早く本文から読み取ることができます。

「先に本文を読まないと解けない」という方はご自分に合った方法で構いませんが、解答時間が短縮できるのは質問文を先読みする方法です。

 

【英検3級】ライティング(英作文)の完全攻略法

英検3級では「ライティング(英作文)」の試験が、筆記の50分の中に含まれています。ライティングのポイントを以下にまとめてみましょう。

 

Point

・英検3級ライティングは「25~35語」「理由2つ」

・目安は15分程度

・”I like~” “Also,~”などの定型文を覚えておく

・模範解答例を音読して頭に刷り込む

 

英検3級ライティングの採点基準

英検のライティングの採点は、以下の4つの観点を基準としています(2020年9月時点)。

 

内容:課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているか

構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか

語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか

文法:文法的に正しい英文が書けているかどうか

(参照:日本英語協会)

 

4つの観点のそれぞれが4点ずつ、合計16点満点で採点され、550点満点のスコアに換算されます。

 

ハイスコアを取るためのポイントとしては以下の2つが挙げられます。

 ・問題で求められている文章を書くこと

 ・シンプル(簡単)な英語で正確に書くこと

上の採点基準では問題文の通りに回答されていることや、正確な単語・文法で書かれていることが採点基準となっているからです。

 

英検3級のライティング勉強法

英検3級のライティング勉強法は以下の2つです。

 ・テンプレート(定型文)を覚えておく

 ・模範解答例を読んでライティングの文章に慣れる

2つを順番に確認していきましょう。

 

ライティングのテンプレート(定型文)を覚えておこう

前述の通り、英検3級のライティング問題では「25~35語」「理由を2つ書く」などの条件があります。質問の内容は毎回変わりますが、「自分の意見を始めに書き、理由を2つ書く」という英作文の構成は基本的に同じす。

回答時間内にリーディングも解きますから、あらかじめテンプレートを覚えておきましょう。全体の流れとしては以下のようになります。

 

【意見】”I like ~.” =「私は~が好きだ。」のような、自分の意見を書く

【理由①】”Because~.” =「なぜなら~。」と1つ目の理由を書く

【理由②】”Also~.” =「また、~。」と2つ目の理由を書く。

 

「自分の意見」や「2つの理由」は問題ごとに考えることになりますが、文章の流れを覚えておくことで試験本番でもスムーズに書き出すことができます。

 

ライティングを始めに解こう

筆記試験では、先にライティングを回答しておいてから、そのあとリーディングへと進む順番がお薦めです。

筆記試験が始まると始めにリーディング=読解の問題が印刷されています。しかし、解く順番が指定されているわけではありませんから、問題用紙の後ろにあるライティングから解き始めます。

 

理由は以下の2つが挙げられます。

 ・ライティングは一問当たりの配点が大きい

 ・作文よりもマーク(選択)問題が残っている方が良い

 

先に述べた通り、英検のライティング問題は一問当たりの配点が大きくなっています。筆記試験の終わりに急いでライティングを書いたりすると、合計得点も伸びにくくなります。

また試験時間が残り少なくなってきたとき、作文よりも選択式のマーク問題が残っている方が回答がしやすいものです。丁寧に問題に答える余裕がない場合、英文を書くのとマークを塗るのとでは、マークの方が急いで進めることが簡単です。

 

【英検3級】リスニングパートの最速勉強法

本章では、リスニングパートの効率的な勉強法を確認していきましょう。リスニング勉強法のポイントはこちらです。

 

Point

・英語音声を繰り返し聴いて音に慣れる

・「音読」で理解スピードを上げる

・リスニングは勝手に流れていくので楽な勉強法

 

リスニングは英語の音声を聴いてその内容を理解することですから、その練習は英語を繰り返し聴くことが基本です。

また先ほどのリーディング勉強法と共通している点もあります。なぜなら英語という言葉を理解するという意味では、リーディングもリスニングも同じものだからです。

脳のメカニズムに合った正しい勉強法を行えば、リーディングとリスニングはお互いに高め合うような相乗効果が望めるのです。

 

リスニング勉強の基本は「英語を聴くこと」

英検3級のリスニング攻略のためには、まずは英語を繰り返し聴くことです。意味が分からなくてもとにかく英語の音声に慣れ親しむようにしましょう。

学校で英語を勉強しているとどうしても読解に偏りがちで、リスニングの練習をする時間は短めになります。リスニングの勉強時間が短ければ難しく感じられるのも当然ですが、分からないからと言って英語を聴かなければ成長は望めません。

 

なので、聴き取れないところがあっても気にせずに、とにかく英語の音声を少しずつでも聴くようにしましょう。英語を聴くときは自分で読み上げる必要がないため、実際は楽に行える勉強法でもあります。

英語を聴いて勉強をするとき日本語に訳さないように注意してください。音読を行う場合と同じように、脳内を英語モードにして英語のままで理解する練習をします。

 

言葉の学習は聴くことからスタートする

日本語でも英語でも、赤ちゃんが言葉を覚えるときは周囲の会話を「聴く」ことから始まります。言葉を身に付けるときの順番を簡単にまとめてみましょう。

 

周囲の会話を聴く(見る)→聴こえた音を真似して発声する→会話ができるようになる→読み書きを覚える

 

 

このように「まず音を聴くところから言葉の学びが始まり、会話ができるようになってから文字を覚える」というのが言葉を学ぶときの自然なプロセスです。

母国語を身に付けるときと外国語を勉強するときとでは全く同じようにはいきません。しかし言葉は誰しもがナチュラルに習得している技能で、母国語の学習過程は英語学習の参考になります。

 

「音読」はリスニングにも効果的

リーディングの勉強法として音読をお薦めしましたが、音読はリスニングの勉強としても効果的です。なぜなら音読で「英語が英語の語順のまま訳さずに分かる」ようになり、リスニングのスピードについていけるようになるからです。

 ・英語の音に慣れること

 ・英語の語順のままで理解すること

リスニング問題を正確に解くためには、上の2つが必要になるわけですが、音読は主に「英語の語順のままで理解すること」のトレーニングになります。

 

リスニング・音読・シャドーイングを繰り返す

英語の音だけを聴いてもいいですし、本文を見ながら音声を聴く(アイシャドーイング)も効果的です。音声を一時停止してから音読でリピートする方法など、様々なバリエーションで工夫をしてみましょう。

英語の音があるていど聴きとれるようになったら、聴きながらリピートする「シャドーイング」にもチャレンジしてみてください。

シャドーイングは英語勉強法としては難易度が高いですが、語学としての英語のレベルアップが望めます。

 

まとめ

●英検3級のレベルは「中学校卒業程度」。中学校で習う英語の内容全体が含まれる

【リーディング勉強法】

●音読を繰り返して「英語を英語のまま理解する感覚を磨く」

●選択肢の「先読み」で必要な情報をスピーディに読み解く

【ライティング勉強法】

“I like~.” “Because~.” “Also~.”などのテンプレート(定型文)を覚えておく

●模範解答例を読むことで、ライティングの流れに慣れておく

【リスニング勉強法】

●英語の音声を繰り返しリスニングして、英語の音に慣れ親しむ

●音読でリスニングのスピードに対応する英語回路を作る

タイトルとURLをコピーしました