脳に「ポジティブ・サイクル」を作れば受験勉強が加速する!

勉強法

本稿では受験勉強をして志望校に合格するためのポジティブ・サイクルの作り方を解説しています。

ポジティブ・サイクルとは、名前の通り前向きな循環のことです。

人間の行動におけるサイクルは、一定のパターンを繰り返しながら、回転そのものがどんどん加速していくような状態です。受験勉強で作りたいサイクルは「勉強がどんどん進んで成績が上がり、さらに勉強が加速していく」という好循環。

特に本稿が目指すのも脳のメカニズムを活かした方法です。勉強のやる気や行動をコントロールしているのは脳だからです。

 

受験勉強が加速するポジティブ・サイクルとは?

「好きこそ物の上手慣れ」。好きなことは知識や技能が身に付きやすく、楽しいので「もっとしたい」という意欲(やる気)もわきやすくなります。

反対に好きではないことはやる気も湧きにくく、また努力して学ぼうとしてもなかなか身になりません。

受験勉強の好循環サイクルは、ちょうど好きなことをしている時のような状態です。

 

本章のポイントはこちらです。

Point

・勉強の好循環=ポジティブ・サイクル

「自己評価が上がる」→「勉強をする」→「さらに自己評価が上がる」→…

・勉強が得意な人は自然にサイクルを作っている

・脳の仕組みを活かせば誰でも受験勉強のサイクルを作ることができる

 

それでは詳しく解説していきます。

 

受験勉強はセルフイメージ(自己評価)を上げることが重要

志望校合格に向けて受験勉強を進めるためには、肯定的なサイクルを自ら作ることが大切です。サイクルを理解するために、まずは人間の脳の基本的な働きを押さえておきましょう。

 

私たちは、自分でも気が付かないうちにセルフイメージ(自己評価)通りの自分になるように行動しています。「いや、今の自分よりも成績を上げたいと思っているからイメージ通りではない」と考えるかもしれません。

しかしセルフイメージとは無意識のもので、本人にも自覚がない場合も多いのです。

 

ダイエットをした後に元の体型に戻るリバウンドなどもその例の一つです。

本人の気持ちとしては「やせたい」と思っていても、脳(無意識)は「今のままがいい!」と感じています。脳内のセルフイメージの結果として元の体型に戻るような行動を自然に取ってしまうのです。

 

受験勉強についてもダイエットの場合と全く同じことが言えます。

 

受験勉強が進まないのは「勉強をしたくない」から

「テスト期間中、時間はあるのについゲームや漫画に手を伸ばしてしまう…」

「中学or高校3年生になって受験モードに切り替えるつもりが、やる気が起こらない…」

 

このような感想は多くの方が一度は持つものでしょう。共通しているのは「勉強しなければ、と思いつつも実際には勉強しない」という一見すると矛盾むじゅんする心持です。

 

なぜ本人が勉強しようと思っているのにできないのでしょうか?

答えは単純で「本当は勉強をしたくないから」です。

 

好きなゲームや漫画は人に止められてもどんどんやってしまうもの。好きなことをするときは「もっとしなければ…」とやる気を奮い立たせる必要すらありません。

反対に「勉強しなければならない」という言葉の裏には「本当は勉強をしたくない」という本音が隠されています。

 

他ならぬ本人が勉強をしたくないと思っている以上、勉強がどんどん進むという行動が引き起こされるはずもありません。

 

受験勉強のポジティブ・サイクルを作ろう

「受験勉強しなければ」と思うほど、無意識はイメージ通りに勉強を避けようとする。それなら「勉強したい」という、勉強をしている自分が心地よいというセルフイメージを作ればいいのです。

 

セルフイメージを上げれば人間はイメージに合わせた行動を自然に取りたくなります。イメージを高めて勉強が進めば、その経験がますますセルフイメージを高める循環に入ります。

 

「セルフイメージ(自己評価)が上がる」→「勉強という行動が促される」→「成功体験を積み重ね、ますますセルフイメージが上がる」→…

 

これが勉強のポジティブ・サイクルです。前の行為が次の行動を強化しながら回転する関係になっています。

過去の成功体験は必ずしも必要ありませんが、勉強が進んでいる、成長している、という記憶をベースとした実感は高いセルフイメージをより強固なものにしてくれるでしょう。

「私は勉強ができる!」という高いセルフイメージを作るところから始まり、行動の変化をて、さらなる自信へと繋げていきます。

 

受験勉強の行動とイメージ、どちらが先?

受験勉強を実際に行う行動と、自己評価を高めるイメージとではどちらを先に行うべきでしょうか?

私はイメージが先だと考えています。

 

セルフイメージを変えることなしに行動を無理に変えると、以下のような問題点が考えられます。

 ・頑張って行動を起こしている状態なので大変(心理的な負担が大きい)

 ・無意識の抵抗に遭いやすく、元の状態に引き戻されてしまう

 

「行動は『やる気スイッチ』の話よりも前に、まず行動すること」。このような、行動することを優先する考え方も見られます。

作業興奮とも呼ばれますが、とにかく体を動かして行動をすることで後からその行動に対して意欲が湧く、ということは実際にあります。

スキップをしながら怒ることが難しいように、体から入ってくる刺激(情報)は脳からの指令にフィードバックされて影響を与えます。

とにかく勉強を始めるというのも取り組み方の一つとして知っておいていいと思います。

 

しかし前述のダイエットの例からも分かる通り、闇雲に行動を起こしたときに起きやすいのが無意識による抵抗なのです。

「努力」や「頑張る」という感覚の裏にあるのは「本当はしたくないけれど…」という気持ちですから、どうしても積極性には欠けてしまいます。

 

また、勉強をしている時間そのものが楽しめないというのも問題の一つです。

勉強という行動の目的には「充実した人生時間」が含まれているはずですから、時間という目的を嫌なことに費やすことはできれば回避したいところですね。

 

その点セルフイメージが変わった結果として受験勉強をするときはナチュラルなやる気が働くため、とても快適な状態で勉強が進められます。

 

受験勉強が加速するポジティブ・サイクルの作り方

「勉強ができる!」と自己評価が上がると達成の方法が見えて来て、行動も促される。受験勉強が進むのでますます自信が湧いてきて、イメージが高まる。

本章では、このような好循環を作るための具体的な方法をご紹介していきます。

 

Point

・人間はイメージした方向へと自然に向かう

・セルフトークをコントロールして、ポジティブな言葉だけを使う

・上手くいったときは「自分らしい」。上手くいかなかったときは「自分らしくない」

・目標を達成しているとろこをリアルにイメージする

 

詳しい方法を見ていきましょう。

 

人間はイメージした方向へと自然に向かう

皆さんの身の回りにあるものについて少し考えてみてください。建物が立ち並び、自動車が道路を走る。飛行機で空を移動するのも当たり前で、誰もがスマートフォンを使っている。

このように現代社会には昔はなかったものがあふれていますが、その原動力は何でしょうか?答えは「イメージ」です。

 

自分の目の前にはないものを「こんなものが欲しいな。あったらいいな」と頭の中で想像すること。その未来のビジョンに向かって達成の方法が見いだされ、イメージは現実となります。

「イメージでは現実は変わらない」と思いがちですが、人間が思い描いた世界が創造されてきたのが現実です。

 

頭の中でレモンを食べるところをイメージするだけで唾液が出ます。イメージは現実の体へと伝わるもので、人間はイメージした方向へと自然に向かう性質があります。

 

ポジティブなセルフトークで受験勉強のやる気が漲みなぎる!

セルフイメージ(自己評価)を高めれば受験勉強が進む。ではどうすれば自己評価が上がるのかと言えば、最も基本的な方法は言葉を使った方法です。

自分が心の中で使っている言葉を「セルフトーク」と呼びます。このセルフトークをコントロールすることが受験で目標達成を実現するための重要なポイントになります。

 

 ・小説を読んで恐怖を感じたり、感動して涙を流したりする

 ・他人からの言葉で傷ついたり、喜んだりする

 

上のような例からも分かる通り、言葉は人間にとって現実に等しい力を持っています。私たちは毎日数千から数万回ものセルフトークをしていますから、その影響は測り知れません。

 

セルフトークの基本はポジティブな言葉だけを使うこと。

意識しなければセルフトークはネガティブな言葉が多いですから、まずはネガティブな言葉を減らすことから始めましょう。

否定的な言葉が減ってきたら、より肯定的な言葉を選んでいきます。セルフトークのコントロールが習慣化すれば、理想のイメージを湧き上がらせる最高の言葉だけを使うようになっていきます。

 

ポジティブなセルフトークは意欲を湧きたたせ行動を引き起こします。勉強が進むことでさらに高い自己イメージに対する確信が湧き、ますますやる気が向上します。

 

イメージが書き換わると受験勉強の方法が見えてくる

自己評価の向上によって引き起こされるのは、行動の変化だけではありません。「目標達成のための方法が目に入る」という効果があります。

脳にはラス(RAS)と呼ばれる情報を選り分けるフィルター機能があります。

 

例えば旅行に行くときのことを考えてみてください。

旅行の計画を練るときには、あらかじめ電車や飛行機などの移動手段を知っている必要はありません。目的地が決まれば、後から必要な情報を調べることができます。

調べようと思っていなくても旅行先の情報が目に入ってきたりと、ラスが重要性の高い情報を自然に集めてくれます。

 

受験勉強についても同じです。

先に目標を設定して、ポジティブな言葉などを使って高い自己イメージを作る。すると合格のための「効率的な勉強法」などの情報が後から目に入ってきます。

 

セルフイメージの向上→ラスの働きで達成の方法が目に入る→効果が実感できるためますます意欲が湧く→自信が湧いてセルフイメージが上がる→…

 

上のようなサイクルに入れます。このサイクルはスポーツやビジネスなどにも共通する脳のメカニズムです。

 

終わりに

好循環のサイクルが作られれば、意欲が湧き上がり、次の行動が強化され、ますますパフォーマンスが向上します。ポイントとなるのは「正しい方法」で学習をすること。

勉強、スポーツ、芸術、ビジネス。いずれも脳による情報処理という意味では学習です。脳の働きである以上、正しい方法は脳のメカニズムに合った方法というのが基本でしょう。

 

「イメージ(自信)→行動→効果(成功体験)→イメージ…」というサイクル。

「効率的な学習→効果(成功体験)→効率的な学習」というサイクル。

 

学習することそのものに喜びを感じながら、次の行動を喚起する動機付けを同時に行います。

 

60兆個もの体細胞が寄り集まり生命を宿し、1000億個もの脳細胞が連携して意識を宿す。これが私たち人間です。

自分の中の可能性を信じ、正しい方法でそのポテンシャルを開いて下さることを願っています。

 

まとめ

●受験勉強は好循環の「ポジティブ・サイクル」を作れば加速する!

●「ポジティブ・サイクル」=「セルフイメージが上がる→行動が促される→成功体験→…」

●サイクルができれば次の行動が強化されるため、受験勉強が自然に進む

●ポジティブな言葉だけを使えばセルフイメージが上がり、結果として行動が引き起こされる

●勉強でポジティブ・サイクルの感覚をつかめばあらゆる分野で好循環の流れに乗れる

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