【英語×脳科学】英語が得意になる6つの勉強法とは?

【英語×脳科学】英語が得意になる6つの勉強法とは?

本稿では、英語が得意になる6つの勉強法を解説します。中学校、高校での英語科の勉強から、社会人のTOEICや英会話などまで幅広く使える内容を心がけました。

幅広い分野に使える英語の勉強法とは「英語が言葉として、英語のまま理解できる能力」を身に付ける方法です。このような本物の英語力を身に付けることは、テストや実用英語まで通用する土台を築くことに他なりません。

6つの簡単に行える方法で英語を得意分野にして頂ければ幸いです。

 

英語が得意になる6つの勉強法

英語は多くの学生にとって必修科目であり、受験科目でもあります。また英語は事実としてすでに国際共通語としての地位を確立しています。

テスト勉強としても、スキルとしても、英語を身に付けるメリットは大きいと言えそうです。

 

本稿では効率的な英語の勉強法を「6つの簡単に実践できる方法」としてまとめました。人が言葉を習得するプロセスを基本としている方法ですので、続けることで効果が感じられるはずです。

 

1.英語を「言葉」として学ぶ

英語を勉強する時には「言葉」として学習しましょう。「そんなことは当然じゃないか」と思う方もいるかもしれません。

言葉として学ぶというのは、教科としての英語のイメージに囚われないようにするためです。

 

学校での英語の勉強法で多いのは以下のような方法でしょう。

 

・英単語や英文法を覚える

・英語を日本語に訳して理解する

 

実は上のような方法で英語が上達することはありません。

私たちが日本語を話すのと同じように、コミュニケーション(情報伝達)で使われているのが英語という言葉です。英語は言葉として学びましょう。

中学校、高校における英語のテストも、言葉として英語を学ぶ方が結果的にスコアは上がりやすくなります。

 

2.日本語に訳さない

英語を学習する際には日本語に訳さないようにしましょう。これは英語に限らず外国語を学習するときの基本です。

 

日本語を使って英語を理解しようとすると、脳は英語そのものを理解するための神経回路を作ることができません。イメージとしては「日本語脳」を抑えるといった感じでしょうか。

頭の中でできる限り日本語を使わないようにしながら、英語を学ぶようにします。そうすることで、脳内で新しい英語脳の神経ネットワークが構築されていくのです。

 

「日本語に訳さずにどうやって意味を理解するのか?」という疑問はもっともです。そこで活用したいのが視覚情報。イラストや映像などの情報を使って状況のイメージをつかみます。

中学校の英語の教科書を開いてみると、ページにある写真や絵を見るだけで、英文を読まなくても会話の状況が伝わってきます。どうしても分からない時は日本語を使いますが、最終的には英語だけで理解できるように勉強しましょう。

 

そのための勉強方法は3番目と4番目のポイントが有効です。

 

3.英文の音読をする

「音読」は英語学習の方法としてポピュラーなものです。

音読を繰り返し行い、英文がスラスラと発声できるようなると、自然と内容もスムーズに理解ができるようになります。音読を行うことで、英語を英語のまま、日本語に訳さず理解するトレーニングになるからです。

 

英文を音読しているとき、脳内では英語を英語のまま、英語の語順で処理しています。頭の中で強制的に日本語訳をOFFにすることができ、脳が「英語モード」になります。

頭の中を英語に切り替えた状態で学習を続けると、脳は自然と英語を処理する回路を作ってくれます。いわゆる「英語脳」ができるということです。

 

音読を行う際には一字一句を正確に理解している必要はありません。文章中にいくらか知らない単語があっても、前後の流れから内容は想像できるものです。

どうしても文章の意味が分からない場合には日本語訳を参考にしますが、やはり英文を読むときには日本語に訳さないように気をつけましょう。

 

4.英語のシャワーを浴びる

英語をシャワーのように浴びることで、脳は英語を慣れ親しんだ言葉として学習します。

言語学習について、大きく以下の2つに分類することができます。

 

「精読・精聴」→英語の文章や音声を、意識を向けて丁寧に読んだり聴いたりすること

「多読・多聴」→理解度よりも量を重視して、英語の文章や音声に触れること

 

これらは厳密に分けられるものではありませんが、学習のモデルとしては参考になります。

例えば先ほど紹介した「音読」の場合は、一言一句を声に出して読み上げるという性質から「精読」に分類されるでしょう。ある言葉の言い回しを諳んじられるくらいに練習すれば、それは文章や会話の中で使えるフレーズとしてインプットされます。

 

一方で多聴・多読という、大量の英語に触れることで脳に英語を流し込むという方法もまた重要です。

子供が母国語を身に付けるときのことを考えてみてください。一つ一つの言葉の意味を理解していなくても、周囲の大人の会話を大量に聴くことで、次第に言葉の意味を理解していきます。

 

言わば多聴だけで一つの言語を習得しているのです。これが人間に本来備わっている言葉の才能です。

 

大人が外国語を学ぶ際にも多聴・多読を取り入れましょう。

BGMのようにとにかく英語を流しておく時間を設けたり、SNSで英語サイトをフォローして英語を読むのでも構いません。音声は勝手に流れていくものですから、聞き流すだけなら楽に行える勉強法です。

海外のサイトは一見難しそうですが、学習者向けのものも多数ありますから、自分が気に入ったもので英語に触れる機会を持つとよいでしょう。とにかく英語に触れる時間を増やし、脳に英語のシャワーを浴びせるような感覚で学んでみましょう。

 

5.良質な英語教材を選ぶ

英語は勉強法が大切ですが、教材選びも学習効果に影響する要素です。

英語教材を選ぶ際には主に以下のような項目が挙げられます。

 

・写真やイラストなどの視覚情報がある

・CDなどで英語の音声が利用できる

・英語の内容が充実している

 

これらの項目は、特に英語の基礎を学びたい場合ものです。

ここで言う英語の基礎とは「英語を英語のまま理解する脳の回路が作られていること」です。英語の文章や音声から内容がスラスラと理解できる場合は、文字だけで書かれた書籍などでどんどん学んでいくのもいいでしょう。

 

【3.音読をする】のパートでも触れた通り、英語を学ぶときには視覚情報が意味理解のために効果的です。

赤ちゃんが周囲の人間の会話を見ながら意味を学んでいくように、外国語学習にも発話状況が見て分かるテキストを使いましょう。またCDなどで英語の音声が使えると理想的です。

言葉は音から学び始めるものですし、音声の場合は自分で読み上げる必要がなく、流しておくだけでその言語に触れることができます。

 

そして、英語という言葉で表現されている内容が充実しているものであれば理想的です。単に英文を読むだけでなく、その文章を通して自分が知識を身に付けられれば一石二鳥。有名なもので言えば “TED” や “BBC” などでしょうか。

 

TOEICなどはビジネス文書などの内容が多く、その対策をすることもスコアアップには有効です。とは言え、事実上世界の共通語となっている英語で得られる情報は、自らの教養を深め人格陶冶に繋げられるものである方がいいですよね。

 

6.好きな分野の英語に触れる

人間は自分が好きなことをするときに学習効率が圧倒的に上がります。

このことは、好きなゲームや漫画などを思い浮かべると実感できることではないでしょうか。好きなことをするとき「努力」という感覚すらありません。常に高いモチベーションで、必要な知識や技術が脳内でスピーディに学習されていきます。

 

英語が上達する強力な方法の一つが「英語を好きになること」です。そこで、自分がもともと好きな分野の英語に触れることを行いましょう。

関心がある分野であれば基礎知識があるため理解がしやすく、またコンテンツに飽きることもありません。YouTubeなどで自分が好きな分野の英語コンテンツにアクセスすると、映像を楽しみつつ英語を学ぶことができるでしょう。

 

まとめ

1.英語を言葉として捉える

→日本語(母国語)と同じ言葉という意識を持つことでナチュラルな学習ができる

2.日本語に訳さない

→「英語脳」を作るためには「日本語脳」は抑えておく

3.音読をする

→英文を音読することで、英語を英語のまま理解する脳神経回路のトレーニングができる

4.英語のシャワーを浴びる

→多聴・多読によって大量の英語体験を積み重ねる

5.良質な英語教材を選ぶ

→学習に適しており、かつ内容が充実したコンテンツは、英語の学習時間そのものを良質なものへと変える

6.好きな分野の英語に触れる

→「好きなもの」と「英語」をリンクさせることで英語学習が加速する

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