【数学×脳科学】数学が得意科目になる6つの勉強法とは?

数学

本稿では、数学が苦手な人が得意になるための6つの方法をご紹介します。

数学は中学校、高校で必修の科目で、多くの学生にとっては受験科目でもあります。数学を苦手と感じている方も多いですが、一つのきっかけで大きく伸びる可能性は十分あります。

数学という科目を念頭に置いた説明とはなっていますが、実際にはあらゆる教科のレベルアップに有効な方法です。

 

数学が得意になる6つの勉強方法

数学が得意というのはどのような状態でしょうか?

一概には言えませんが本稿では「数学の理解に優れていて、試験でも他の教科と同等、あるいはそれ以上に得点が取れる」と捉えます。得意というと必ずしも試験の点数の意味ではありませんが、学生の皆さんにとってはテストのスコアの重要性も高いと思います。

 

数学で行うべき勉強方法は、「現在のレベル」「目標設定」によっても一人一人異なります。しかし「脳の仕組みに合った方法が効率的な勉強法」という点は共通しています。国語、数学、理科などの科目に関わらず人間にとって学習とは脳の働きだからです。

 

それでは数学が得意科目になる6つのポイントを見ていきましょう。

 

1.脳は繰り返しによって学習する

人間の脳は、物事を繰り返し行うことによって自然と学習するようにできています。当たり前のようですが、このことを正しく理解しておくと学習が上手くいきます。

 

勉強というと一つ一つを意識して覚えておかなければならないというイメージが強くなりがちですが、必ずしもそうではありません。引き出せるように記憶しておくことも確かに大事なのですが、技術的な事柄は反復練習による「慣れ」も重要です。

 

自転車の動作は意識して覚えなくても、練習すれば慣れで乗れるようになります。勉強にも自転車と同じような感覚が有効な場面があります。

 

算数の計算を例に考えてみましょう。始めは「繰り上がり」「繰り下がり」などのルールを覚えて一つずつ考えていきます。

しかし、計算のルールを覚えるだけでそれが身に付いたとは言えません。何度も問題を解いて練習を行うことで計算に慣れ、より早く正確に問題を解くことができるようになります。

 

中学校、高校の数学でも基本は同じ。反復練習によって脳は自発的に神経ネットワークを組み上げ、数学を学習していきます。

 

2.数学は「できる」と思えばできる

数学は「できる」と思っていると案外できてしまうものです。別の言い方をすると、自信を持つことで後から能力が付くということ。

「現実に数学ができて、初めて自信がつくのでは?」と思われるかもしれませんが、マインド(心)の働きが先だと考えるべきでしょう。

 

数学が得意だということは、数学の勉強をするという行動によってもたらされるものです。この行動の裏側には、「数学ができる自分」というイメージへと向かうマインドの働きがあります。

人間はセルフイメージ通りの自分を無意識に、つまり本人に自覚がなくても維持します。脳内で「数学ができる自分」というセルフイメージが選択されていれば、そのために必要な行動は後から引き起こされます。

 

ここで注意するべきことは、脳は自分にとってプラスになるものを選ぶのではなく、あくまでイメージを維持する点です。つまり「私は数学が苦手だ」だというイメージが変わらなければ、脳は数学が苦手な自分を維持します。

このような脳の働きは、ダイエット後のリバウンド(元の体型に戻ること)などの例からも理解できます。

 

飛行機を作り空を飛ぶこと。宇宙にまで到達すること。人類が成し遂げてきた偉業は、始めに意識の働きがあってこそ実現されてきました。達成の方法が分からないほど大きな未来像を描き、その実現を信じたからこそ、脳が達成を可能にしたのです。

 

3.数式を言葉として学んでみる

数学を苦手と感じる大きな原因は数式に慣れていないことだと思われます。脳は繰り返しによって自然に学習し、物事に慣れていくということは前述の通り。

数式に繰り返し触れて慣れ親しむだけでも数学は得意になっていきます。

 

数学を「言葉」として捉えることは、著名な数学者の中でもしばしば見られる表現です。もちろん日常でコミュニケーションに使用する日本語などの言葉とは違うところもあります。

しかし数式は「数字」「記号」などの文字で記述されますし、証明問題ならばかなりの部分が日常の言葉で書かれています(仮定より~など)。

 

日本語を母国語とする人の場合、周囲の会話を聴くだけで日本語を覚えていきます。しかし、これが慣れない外国語となると理解ができません。

母国語を覚えた時のように数学に触れる機会を増やして慣れ親しむことで、脳は数式をスムーズに処理するようになります。

 

4.「自分で考える力」を養う

日本の学校教育ではしばしば暗記偏重が問題視されます。知識を身に付けることは重要ですが、知識を運用して自ら考えることもまた大変重要です。学習の基本は反復練習ですから、考える力も「繰り返し考えること」で鍛えられます。

 

物事をクリアに理解する一つの目安として挙げられるのが「説明ができること」です。数学の理論や問題の解き方について、「自分以外の誰かに説明するとしたらどうなるだろうか?」という視点で繰り返し考える練習を行います。

実際に他者に説明する機会があればそれでもいいですが、たいていの場合は自分の頭の中で説明がつくように考えることになります。説明するためには整然と理解ができていることが必要ですから、理解力を上げるためのトレーニングになります。

 

考えることは数学に限定する必要はありません。ニュースを見た時に「なぜこの情報が報道されているのか?」と考えてみる。学校教育の中で「なぜ『回れ右』と言われて回らなければならないのか?」と考えてみる。

高い視点から物事を考えることを続けるうちに思考力が鍛えられていきます。

 

「自分で考える」ことがなければ、自分が持っている価値判断の基準は他者によって刷り込まれたものかもしれません。

試しに、「日本で一番優れた大学」を思い浮かべてみてください。

 

…恐らく多くの方は「東京大学」を連想したのではないでしょうか?ではなぜ、東京大学(あるいは他の大学)が優秀だと思うのでしょうか。

現実に東大生と話をしたり、キャンパス内の授業を体験して判断したという方は少ないでしょう。つまり大学のイメージの元を辿ると「外部からの情報」に基づいているがということになります。

 

5.「記憶」と「思考」を使い分ける

日本における学校での勉強は暗記偏重がしばしば問題視されます。先ほどご説明した通り、自分の頭で考える習慣は身に付けておく方がいいでしょう。

とは言え知識を身に付けることは重要です。

自分以外の人間の視点から学ぶことと、疑問を持って自ら考えること。これら2つをバランス良く行うよう心掛けてみてください。

 

数学の場合であれば、関数や方程式、図形などの公式を全て自分で考え出すことは無理でしょう。過去に人類が積み重ねてきた知識にアクセスする方が遥かに有益です。

 

また数学のテスト問題には解法のパターンがある場合がほとんどで、自由な発想を問うような問題設定は僅かです。問題の解き方を一つ一つ時間をかけて考えるよりも解法パターンを覚える方がテストのスコアは上がりやすいかもしれません。

 

そこでお薦めしたいのが「記憶」と「思考」を使い分ける方法です。

公式や解法については、理解した上でそのパターンを記憶します。一つ一つ考えられればベストですがそれでは時間が掛かり過ぎます。パターンの記憶で済む問題は学習時間を短縮しましょう。

ただし、パターンを覚えるだけでは自分で物事を考える力が身に付かないので、疑問を持って考えることは日常的に行います。考える習慣が身に付けば、パターンを記憶する際にもスムーズに理解することができるため、数学の理解度は相乗効果で上がっていくでしょう。

 

6.数学を好きになる

数学が得意になりたければ数学を好きになることです。人間は好きなことをしている時に高い能力を発揮します。

ゲームや音楽など、自分が関心がある分野については皆さんも知識が自然に身に付いているのではないでしょうか?数学を好きになってしまえば、必要な知識や思考は後から自然に身に付くものです。

 

「現実に数学が嫌いなのに、好きにはなれない」と思われるかもしれません。しかしこれは意外とシンプルな方法で変わります。

好き嫌いなどの物事のイメージは定まったものではなく、変わっていくものです。

 

例えば「就きたい職業ランキング」などは環境によってどんどん変わっていきます。また、テレビで紹介された商品がすぐに売り切れになるなど、簡単なイメージ操作で人の行動は変わります。

 

他人から自分の利益にならないイメージを刷り込まれることには要注意ですが、自分で選ぶ場合には目標達成の助けとなります。数学が得意になることが自分にメリットがあると思うならば、数学に対するポジティブなイメージを作りましょう。

 

簡単な方法は「言葉」を使う方法です。

小説を読んで涙を流すことがあるように、言葉は人間に影響を与えます。

 

「数学は楽しい」

「私は数学が好きだ」

 

上記のような現在形の言葉を繰り返し使うことで脳はそのメッセージを受け取ります。また、ネガティブな言葉を使わないことも習慣にしてください。言葉は声に出してもいいですし、頭の中で唱えるのでも構いません。

 

まとめ

1.脳は繰り返しによって学習する

→脳は反復練習によって神経ネットワークを自動的に作り上げてくれる

2.数学は「できる」と思えばできる

→物事を成し遂げる行動は、意識の働きによって引き起こされる

3.数式を言葉として学んでみる

→日常で慣れ親しんだ言葉として捉えることで、数学の勉強の仕方が掴める

4.「自分で考える力」を養う

→物事を繰り返し考えることで、思考力、理解力などが鍛えられる

5.「思考」と「暗記」を使い分ける

→覚えるべきことは暗記する方が時間が短縮できて理解も正確

6.数学を好きになる

→人間は好きなことをする時に高い能力を発揮する。

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