【英作文】英検ライティング問題の出題傾向&対策を徹底解説!

2020年7月23日

本稿では、英検の作文について解説をします。従来の英検では作文は準1級以上でないとありませんでしたが、本稿執筆時点では3級以上の級では作文のパートがあります。

 

英検の作文問題とは?

現在、英検では3級以上の級から英作文の問題が出題されています。具体的には英検3級、準2級、2級、準1級、1級の5つの級です。

 

【Point】

  • 英作文は3級、準2級、2級、準1級、1級で出題される
  • 英作文は「筆記」の回答時間内に含まれるが、「筆記」「リスニング」と同じ配点が課される
  • 作文は英検の中で回答時間や問題数当たりの配点が大きく、最も重要なパートと考えられる

 

英検英作文の問題では、英語で書かれた問に対する自分の意見を、指定された文字数や構成に合うように英語で作文して回答します。英語の勉強というと英文読解やリスニングのイメージが強いですが、英検においては作文が最も大きなウェイトを占めているとも言えます。

 

作文(ライティング)が最も重要?

英検の試験は「筆記」「リスニング」の2つに分かれ、作文(ライティング)は筆記の試験に含まれています。試験時間は「筆記」の中にあるとは言え、配点は「リーディング」「リスニング」「ライティング」と独立した試験としてスコア換算されます。

つまり、リーディング、リスニングの数十問と、作文という一つの問題が同じ配点になっているのです。作文は回答時間の目安も20分前後ですから、リーディング、リスニングと比較すると一問当たりの配点が大きいと見なすことができるでしょう。

 

英検作文問題の出題傾向(パターン)

英語の言葉としての作文能力が身に付くことが理想的ですが、それだけでは英検の試験傾向に対応ができない面もあります。勉強して英語力が向上しているのにスコアが上がらないというのは避けたいところですね。

そこで本章では英検の英作文問題の出題傾向などについて考察してみましょう。

 

【Point】

  • 英作文では「意見の理由」「文字数」「Point(テーマ)」などの条件がある
  • 〈内容・構成・語彙・文法〉の4つの観点で採点される
  • 4つの観点は各4点ごとの16点満点で、減点方式で採点、スコア換算される

 

英作文のスコアを上げるためには、英作文の出題傾向や採点方式について押さえておきましょう。英作文の問題は級ごとに異なりますが一定の出題傾向(パターン)が見られます。決まった型通りの文章のみを練習するだけでは言葉の運用能力には直結しませんが、試験対策として行っておきましょう。

 

作文の問題では、問題である事実や考え方が示されます。回答者はその問について、肯定、否定のいずれかの立場を選んで英語で意見を述べます。作文では問題文の中で以下のような回答の条件が付されています。

 

 ①自分の意見についての「理由」を書く(級ごとに個数が変わる)

 ②字数についての指定がある(○○字~○○字のような目安)

 ③試験問題に挙げられているPoint(テーマ)を使う場合がある(2級、準1級、1級)

 

①②の「理由」「字数」は全ての級の作文で指定がありますので、この条件を満たすように文章を書きましょう。その際、次章で解説しているテンプレート(定型文)を覚えておいて準備しておくようにします。

 

作文の採点基準は〈内容・構成・語彙・文法〉という4つの観点に基づきます。各観点はそれぞれ4点ずつの配点で、合計16点満点で採点、スコアに換算されます。

英作文は減点方式。つまり「回答を4つの観点に照らしてできていない箇所をマイナスしていく」ことになります。問題で指定されている内容や構成を心がければ高得点に繋がります。

 

補足しますと、英検の出題傾向は「説得力のある論理的な文章」を学べる形式であると個人的には考えています。それは英作文問題が「自分意見と根拠(理由)をワンセットにした文章を書く」という構成だからです。型通りの文章の練習するでは物足りませんから、英作文のパターンから文章の流れを掴み、より充実した学びに繋げてみてください。

 

英検作文問題の対策方法・勉強方法

本章では、英作文問題の対策方法や勉強方法を解説します。

英作文は英検の問題の中でも対策次第で高得点が狙いやすいパートです。勉強時間当たりの効果も高いと言えます。試験本番までにしっかりと準備をしておきましょう。

 

【Point】

  • 意見→理由→意見の構成にする
  • テンプレート(定型文)を使えるようにしておき、正確な記述を心がける
  • 簡単な英語で正確な記述を心がける
  • 英文を音読して英語の流れを頭に刷り込む

 

前章で確認した通り英作文は〈内容・構成・語彙・文法〉の4つの観点で採点されます。とういうことは、これら4つのポイントに対応した英作文が書けるような勉強がスコアアップに繋がることになります。

「内容」「構成」の2つの観点はいずれも問題文の通りにで書くことが大切です。「内容」は質問文を読み、その内容に沿って文章を書くこと。「構成」は、主張や理由などの文章の流れが適切に展開されていることがポイントです。

 

英作文は〈意見→理由→意見〉の順番で書く

英検の作文は「意見→理由→意見」の順番で書きましょう(3級は構成が変わる)。始めに質問に対する結論を答えておき、その後に自分の意見の根拠となる理由を書きます。最後に結論として自分の意見を繰り返します。

この文章の流れで回答ができれば構成面がカバーできます。

 

作文のテンプレート(定型文)を覚える

英検の作文では毎回使えるテンプレートがあります。文章を書くときに決まったフレーズを反復するだけなのはよくありませんが、試験時間内に英作文を正確に書くためには覚えておくといいでしょう。

テンプレートは級によって違いもありますが、基本的には以下のようになります。

 

  • I think/I don’t think (自分の意見)
  • First,… (1つ目の理由)
  • Second,… (2つ目の理由)
  • For these reasons,… (結論)

 

これらのフレーズを覚えておくことで、筆記試験の際にスムーズに文章を書き出すことができます。

 

簡単な英語で、正確な記述を心がける

英作文は自分が意味や用法を理解し、正確なスペルで書ける英語を使って書きましょう。

先ほどにも述べた通り、英作文の採点は減点方式で行われます。適切な語彙(単語)を使うことは求められますが、難しい単語を使うことで加点されるということはありません。

 

作文が書き終わったら、簡単にセルフチェックを行います。自分で見直して直せる部分は修正しておきましょう。主に以下のようなポイントに注意してみてください。

 

  • 時制(過去形、現在形、未来形)
  • 三人称単数の「s」「es」
  • 複数形、冠詞(a,an,the)

 

英語の作文能力を上げるトレーニング

ここまでは英検のライティング問題に合わせた対策法をご紹介してきました。最後に、英語で文章を書く力そのものを上げるトレーニングを説明します。

そのトレーニングとは「音読」です。音読は英語学習の方法としてベーシックでありお薦めです。

 

母国語(日本語)を学ぶときのことを考えてみてください。

赤ちゃんは周囲の人の会話を聴くことで言葉の意味が次第に理解できるようになり、発声をして会話を身に付けます。「発話」というアウトプットのために、まず周囲の会話を「聴く」というインプットがあるわけです。

つまり作文の技術を上げるためには、まずその前提として英語の正しい文章を「読む」ことが不可欠なのです。アウトプットは充実したインプットによって磨かれます。

 

音読を行うメリットはこちらです。

 

  • 英語を訳さず、英語の語順のまま理解するトレーニングになる
  • 五感を使って英語のリズムを学ぶことができる

 

英文を繰り音読して練習を行うことで、脳内では英語が英語のまま処理されていきます。スラスラ読めるようになるまで、繰り返し声に出して練習しましょう。次第に英語がスムーズに理解できるようになります。

ご存知の通り、英語と日本語は語が異なります。言葉の順番が違えば考える順番も変わりますから、英語でアウトプットをするためには、英語の語順で考えることが必要なのです。

 

音読に使用する英文は何でも構いませんが、内容が分かりやすいものがいいでしょう。現在高校生であれば、中学校の教科書などでかまいません。

子供の英語と大人の英語で、単語や語順が完全に変わるわけではないからです。基本的な英語のパターンは共通しているので、ある程度の文脈がある文章なら十分です。

英検の作文の解答例を繰り返し音読して、その表現や構成に慣れることもお薦めです。

 

まとめ

●英検は「リーディング」「ライティング」「リスニング」の3つのスコアで合否が決まる

●作文(ライティング)は1問のウェイトが最も大きく、また短時間で対策できる重要なパート

●英作文は〈内容・構成・語彙・文法〉の4つの観点に照らして採点される

●テンプレート(定型文)を使い、問題の条件に合う解答を行うと高得点に近づける

●作文というアウトプットは、音読というインプットによって磨かれる