【英検×脳科学】英検2級の問題レベル&脳科学に基づく勉強法とは?

【英検×脳科学】英検2級の問題レベル&脳科学に基づく勉強法とは?

本稿では、英検2級のレベルと効率的な勉強法を解説しています。英検2級は大学入試の推薦に関わることも多く、高校生を中心に関心が高い資格試験です。

英検2級で合格するためには「言葉としての本質的な英語力」「英検2級の問題に合わせた試験対策」の2点が大切です。

英語力が身に付いて入れば英検に対応できるのはもちろんです。しかし、初見で問題を解くよりも、問題の傾向に合わせた対策を行う方がよりハイスコアが取れるようになります。

英検2級の問題への正しい対策法と、脳のメカニズムに合わせた最短ルートでの英語勉強法。これら2つをお伝えできればと思います。

 

目次

英検2級のレベルと問題

本章では英検2級のレベルと問題の出題傾向を確認しておきましょう。

英検の内容は学校英語と親和性がみられ、英語の勉強をしておけばかなりの部分がカバーできます。ですが、英検の問題を正しく知っておくことで正しい対策法・勉強法が見えてくるのも事実です。

 

英検2級のレベル

英検ホームページによると、英検2級のレベルは「高校卒業程度」とされています。社会生活を営むのに必要な英語が理解でき、また使用できるレベルが求められるようです。

高校卒業といっても卒業時点での英語力には個人差があります。イメージとしては「英

語科について、高校生までに学習する範囲の内容が身に付いていること」が問われる問題だと言えるでしょう。

英検2級では問題の正答率60%が合格ラインと考えられます。

 

参考までに、英検2級以外の級で設定されているレベルと比較してみましょう。

 

準1級:大学中級程度

2級:高校卒業程度

準2級:高校中級程度

3級:中学卒業程度

 

英検とTOEICの比較

次にTOEICと英検の比較をしてみましょう。TOEICは大学生や社会人による受験が多い傾向でしたが、こちらも大学の推薦入試などの関係から高校生以下の受験も増えている印象です。

高校生で今後受験することを検討中の方も多いかと思いますが、TOEICには馴染みがなく判断が難しいところでしょう。

 

英検2級:一次試験の問題構成

英検2級の一次試験では「筆記」「リスニング」の2つに試験時間が分けられています。

筆記試験の時間にライティング(英作文)が含まれており、リーディング650リスニング650ライティング650合計1950点満点のスコアに換算されます。

 

時間は2部に分けられていますが、試験としては3つのパートがあるということになります。

問題の正答率と計算後のスコアにはずれがあるものの、前述の通り正答率60%が合格ボーダーラインとなります。

 

公式ホームページ上の情報によれば、英検2級の問題は以下のような構成となっています(2020年現在)。

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句
空所補充
文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文
会話文
4肢選択
(選択肢印刷)
長文の語句
空所補充
パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文
長文の内容
一致選択
パッセージの内容に関する質問に答える。 12 Eメール
説明文
ライティング 英作文 指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容
一致選択
会話の内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
15 会話文 4肢選択
(選択肢印刷)
文の内容
一致選択
短いパッセージの内容に関する質問に答える。
(放送回数1回)
15 物語文
説明文

(参照:公益法人日本英語協会)

 

試験の構成で注目するべきなのは、ライティング(英作文)が1問でリーディング38問、リスニング30問と同じスコアが割り振られていることです。

つまり英検2級のライティングは1問当たりの配点が最も高いと言えるのです。また、ライティングは正しく対策をしておけば高得点が得やすい問題でもありますから、しっかりと準備をしておきましょう。

 

次章からは、リーディング、ライティング、リスニング各パートの問題を分析し、効率的な勉強法を解説します。

 

英検2級:リーディング(長文)の解法&英語脳トレーニング法

英検2級のリーディング問題は大きく3つに分けられています。

 

〈第一部〉短文の空欄に入る選択肢(単語・熟語)を選ぶ問題

〈第二部〉長文の空欄に入る選択肢(単語や文章)を選ぶ問題

〈第三部〉長文の内容に合う選択肢を選ぶ問題

 

以上のように空欄補充の問題と、内容に一致する選択肢を選ぶ問題とがあります。パートごとの解法や勉強法を考えてみましょう。

 

リーディング〈第一部〉は「読解力」と「単語力」が回答の鍵

リーディングの第一部は短文の空欄補充問題です。問題数は20問

2行程度の短い英文に空欄があり、4つの選択肢から文章に合うものを選びます。

受験者の得点分布を見ると、こちらのパートは正答率が比較的低い傾向があるようです。

 

第一部攻略のポイントは2つ。

 ・英文の基本的な読解力

 ・単語の知識量(ボキャブラリー)

 

空欄補充問題では、前後の文章の意味を理解する読解力が大切です。空欄に入る単語を決めるのはその問題文の文脈だからです。

英文の読解力をアップする方法は、後にも説明していますが、音読が効果的です。文章を声に出して読み上げることで、脳内では英語が英語のまま処理されるようになります。

 

読解力が身に付いた上で、選択肢に書かれている単語の知識量が求められます。勉強し始めたころには知らない単語があるのは自然なことですから、何度も繰り返して覚えるようにしましょう。

 

記憶の基本の1つは「繰り返し」です。

何度も目にしているものは強く記憶に残りますが、一度見ただけのものは記憶が薄いものです。英検2級の単語も繰り返し覚えることで、現在なじみのある単語と同じように覚えることができます。

 

こちらのパートの問題は知識がなければ考えても答えられませんから、時間をかけずに答えを見て必要な知識を覚えましょう。

 

リーディング〈第二部〉は空欄の前後の繋がりにフォーカスして回答する

リーディング第二部は、長文の空欄補充問題です。文章は2文で、それぞれに3問ずつ合計6問が出

題されます。

英検2級の長文問題を一字一句読んでいると時間が足りないという方は、回答に必要な個所を素早く探して読み解くテクニックを身に着けておきましょう。

 

第二部の回答のポイントはこちらです。

 ・空欄の前後の文章にフォーカスして回答に必要な情報を読み解く

 ・「パラグラフリーディング」で、段落ごとの要点を汲み取る

 

長文の空欄補充は、空欄が含まれている一文が最も重要です。次に前後の文章とのつながりをチェックしながら、回答に必要な情報を読み説きましょう。

空欄の決め手は文脈ですから、基本的には空欄に近いところに書かれている文章が関係性が深いでしょう。

 

また、問題の文章は「段落ごとに意味のまとまりで分けられている」のが基本です。これは段落の働きそのものですし、英検の問題文となるとそのルールに忠実に書かれた文章が多いでしょう。

英検2級の長文の全文を読むと時間が足りない場合は、パラグラフ(段落)ごとの要点をつかむようにしましょう。基本は各パラグラフの冒頭に注目し、その段落のテーマをつかみます。

段落のテーマが理解しつつ、空欄の前後から必要な情報を探して答えます。

 

リーディング〈第三部〉は質問文を先読みする「フォーカスリーディング」

リーディング第三部は、長文を読んでその内容に合う選択肢を選ぶ問題です。こちらのパートは3タイプの長文が出題されています。

 

 A:Eメールの読解(設問3問)

 B:説明文の読解(設問4問)

 C:説明文の読解(設問5問)

 

第三部の長文読解のポイントはこちらです。

 ・問題を先読みして必要な情報にフォーカスして読む

 ・パラグラフごとの内容をつかむ

 

本文を読んでから問題を読むのではなく、問題を先に見てから本文でその情報を探す読み方をしましょう。

 

[第一問をチェック]→[本文の第一パラグラフを読む]→[第二問をチェック]→…

 

このような順番です。

問題を先読みする解き方をすれば、回答に必要な情報を英文からスピーディに読み解くことができます。また、質問文から段落のテーマを想像することもできるでしょう。

 

脳のメカニズムを活かした英検リーディング勉強法

ここまでは英検2級の問題に合わせた回答の方法をご説明しました。ここからは、英検という枠にとらわれない本質的な英語力を高める勉強法をご紹介します。

 

英語の長文問題で最も大切なのは読解力です。読解力は日本語に訳しながら読むのではなく、英語を英語のまま理解するということです。

これは「英語のまま理解しよう」と思ってできることではありません。正しい方法で練習を繰り返し、英語の感覚を身につける必要があります。

 

英語の読解力を上げる勉強法のポイントはこちらです。

・英文を繰り返し音読する

・音読に使うテキストは「イラストや写真付き」のものがいい

 

音読は脳が英語を英語のまま理解するためのトレーニング

音読は英語の読解力向上のためには不可欠と言っていいでしょう。

 

音読のメリットはこちらです。

・五感を使って英語のリズムや流れが体感できる

・音読中は日本語を脳内でキャンセルでき、英語が英語のまま処理される(英語脳)

 

声に出して文章を読むことそのものが、前頭葉(理性や思考を司る脳の部位)を含む脳の広い範囲が活性化する効果があります。

音読では声に出すことで文章のリズムや流れが体感されますし、五感に働きかけることもできます。

 

英語学習における音読の最大の効果は「英語が英語の語順で、訳さずに理解できるようになる」ことでしょう。これは母国語のように、英語を直接理解している状態です。

英語が直接理解できれば読解のスピード、理解度はともに上がりますし、リスニング力向上の効果もあります。

 

音読に使うテキストは視覚情報があるものが効果的

音読に使うテキストは、写真やイラスト入りのものがお薦めです。英検2級のリーディングにはイラスト等はありませんが、読解力アップの練習には視覚情報が大切です。

英文の内容が目で見て分かるテキストであれば、英語で書かれている内容がイメージとしてつかみやすくなります。小さな子どもが大人の会話を見て学ぶように、脳の自然な学習のプロセスで英語を学ぶことができるでしょう。

 

英検リーディングの問題に合わせた解法英語の感覚。これらの両方を身に付けておけば2級のリーディング問題も対応できることでしょう。

 

英検2級:ライティング(英作文)の書き方のコツ&勉強法

英検2級ではライティング(英作文)が出題されています。

ライティングは1問当たりのスコア配点が最も高い重要なパートです。英語の勉強というとリーディングやリスニングをイメージしますが、英検では英作文もしっかりと準備をしておきましょう。

 

英検2級ライティングでは以下のポイントを押さえておいてください。

 ・2級のライティング問題は「80語~100語程度」「理由2つ」が条件

 ・ライティングの採点は「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点される

 ・質問に合わせた型(テンプレート)を使うことで高得点が狙いやすい

 

英検2級ライティング問題の採点基準から分かる対策法

ライティングは以下の4つの観点が採点基準となります。各4点ずつの16点満点で採点され、650点満点のスコアに換算されます。

リーディングは38問、リスニングは30問でそれぞれ650点ずつですから、1問でこれらと同じ配点があるライティングの重要性が分かります。

 

内容 課題で求められている内容が含まれているか
構成 英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

 

内容・構成は、問題のテーマに合わせて、指定されている通りの流れで文章を書けばカバーできます。語彙や文法は文章の正確さについての採点ですから、自信を持って使える表現を選んで丁寧に書きましょう。

 

リーディングとライティングは同じ試験時間内に行われますが、先にライティングを書いておくことをお薦めします。時間が足りなくなった場合に、マーク形式のリーディングが残る方が回答がしやすく、全体のスコアが上がりやすいからです。

 

英検2級ライティングの型(テンプレート)

時間内に、正確な英作文を書くために、あらかじめ回答に合わせたテンプレート(定型文)を覚えておきましょう。

 

 ①[I think/I don’t think(自分の意見。質問文の言葉を引用)]

 ②[First, (1つ目の理由)]

 ③[Second, (2つ目の理由)]

 ④[For these reasons, (自分の意見。始めに書いた意見をもう一度結論として書く)]

 

以上のように、「意見→理由→結論」という順番で書きます。自分の意見のところは問題の文章を使えば書きやすくなるでしょう。

この流れを覚えておくと、試験本番で正確な文章構成でライティングができます。

 

英検2級:リスニングの問題分析とスピード勉強法

英検2級では全30問のリスニング問題が出題されます。リスニングは第一部と第二部に分かれています。

本章では、前半で「リスニング問題の形式と回答のテクニック」を、後半で「リスニング能力を上げる脳科学的な学習法」を解説します。

 

英検2級リスニングの解法テクニック

リスニング〈第一部〉〈第二部〉に共通するの解法ポイントは以下のようになります。

 ・選択肢のキーワードを見て「聴きながら選別する」

 ・次の問題の選択肢を先読みして内容のイメージをつかむ

 

2級のリスニング問題は内容に対する質問は放送の最後に伝えられる形式で、冊子に印刷されているわけではありません。そのため「リスニングの内容を正確に記憶する」「選択肢を吟味しながらリスニングする」などができるとより正答率が上がります。

 

リスニングの選択肢はあらかじめ冊子に書かれており、音声のテーマに沿った文章が書かれています。選択肢から「人物について」「場所について」「出来事について」などの共通点が見つかれば、質問内容が想像しやすくなります。

 

リスニング中に丁寧に読むことはできませんが、キーワードを眺めながら選択肢を素早くチェックしましょう。

早く回答することができたら、次の問題が放送される前に選択肢を先読みし、会話のテーマをつかんでおきます。

 

英語を聴きながら選択肢を見るというのは慣れるまでは難しく感じますから、解きづらい場合は音声だけに集中してください。

 

英検2級リスニング〈第一部〉会話の内容一致問題:15問

英検2級リスニングの第一部は15問で、2人の人物による会話の内容を聴きとる問題です。

質問文は冊子に印刷されておらず、会話の後に放送されます。そのため事前に質問される内容を頭に入れておくことができません。

会話のリスニングでは会話の冒頭でテーマをつかめる場合が多いです。音声のスタート部分から集中してリスニングを行いましょう。

 

英検2級リスニング〈第二部〉文の内容一致問題:15問

英検2級リスニング問題の第二部は15問で、1人の人物による英文のナレーションを聴き、その内容に合う選択肢を選ぶ問題です。

リスニング第二部には「物語文」「説明文」があります。物語文ではあるストーリーが音声で語られ、説明文では問題ごとのテーマを解説する内容になります。

第一部と同じく選択肢はあらかじめ問題用紙に書かれています。時間に余裕があればキーワードを先読みしておき、会話のテーマを素早くつかむようにしましょう。

 

英検2級リスニングに対応する勉強法

ここまでは英検2級リスニングの問題や解法を説明しました。しかし、リスニング問題を攻略するために本当に有効なのは言葉としての英語力を高めることです。

そこで先ほどのリーディングと同様に、英語を言葉として理解する本質的な英語力を身に付ける勉強法を解説します。

 

リスニング力が上がる勉強法はこちら。

 ・英文がすらすら読めるようになるまで音読する

 ・日本語を使わずにリスニング&シャドーイングを行う

 

音読はリスニング力の向上に効果的

リーディングでも触れた通り、英文を音読して練習することはリスニング力の向上にも直結します。その理由は、音読によって英語の語順のまま直接内容が理解できるようになるからです。

文章を読むことは自分のペースで行うことができますが、リスニングの場合は音声のスピードに付いていかなければなれません。

 

言葉を学習する最も基本的な要素は「慣れ」です。

日本語は日本で生活をしていれば身に付きますし、小さい頃から英語圏で生活をしていれば英語も自然と身に付くでしょう。外国語として英語を学ぶ場合も本質的には同じで、繰り返し英語に触れて慣れることです。

音読のメリットは、頭の中で他の言語を使わずに英語だけの状態を作れるということです。脳を強制的に英語モードに切り替えて英語を流し込むことで、英語を理解するための神経回路のネットワークが作られていきます。

 

英語は勉強というよりも、自転車に乗るときのような練習が大切なのです。

 

英語の音声を聴いて音に慣れる、声に出して体感する

音読を続けるだけでもリスニング力は飛躍的に上がります。

加えて、英語の音を聴く練習も行いましょう。シンプルですが、リスニングの練習は繰り返し聴くことが効果的です。

 

学校や家庭での英語の勉強は多くの場合リスニングの勉強時間が短くなりがちです。しかし言葉は音から入るのが自然な順番ですから、英語を聴く時間を意識して増やしてみましょう。

始めのうちは英語の音がキャッチできなくても、繰り返し聴くことで脳がチューニングを合わせてくれます。英語を聴くときには日本語を使わないようにし、英語の音に集中しましょう。

 

英語の音があるていど聴きとれるようになったら、聴こえてきた音をリピートしましょう。

・音声を一度止めてからリピートする

・音声を再生しながらすぐ後を追うシャドーイングを行う

 

自分で聴こえてきた音をリピートすることで英語の音声が体感され、さらにリスニングでキャッチできる音の幅も広がります。

シャドーイングは音声と同時に発声するため難易度の高いトレーニングです。シャドーイングができることを一つの目標に勉強を続けるといいでしょう。

また、シャドーイングの場合は「聴きながら話す」という同時処理の練習でもありますから、リスニング問題の「選択肢を見ながら聴く」ための練習にもなります。

 

【付録】英検2級を完全攻略する「マインド」

英検対策というと勉強法を重視するのが一般的で、それ自体は間違いではありません。しかし、勉強法の効果を最大限に引き出すためには「マインド」の働きが不可欠です。

マインドとは脳と心を合わせて考える概念で、パフォーマンス向上に深く関わります。勉強であれ、スポーツであれ、あらゆる物事に変化を起こす起点には人間の脳と心があるからです。

 

人はなぜ「変わりたくても変われない」のか?

今回こそはテストで高得点を取りたい!と思いつつも、つい他のことをしてしまって成績はいつもと変わらない…。

ダイエットをしようと思ってもなかなか続かない。あるいは、一度やせてもリバウンドして元の体型に戻ってしまう…。

 

「変わりたくても変われない」。このことは皆さん自身も身に覚えがあるかもしれません。実はこのとき、脳は「変わりたくない」と思っているのです。

 

人の脳には「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」と呼ばれる現状を維持する機能があります。ホメオスタシスの働きによって、人は無意識に変化を避け、過去の慣れ親しんだ世界をキープする性質があります。

現状維持の働きは無意識によるもので、本人は自覚がありません。気持ちとしては「変わりたい」と思いながらも、脳内では「変わりたくない」という抵抗が生まれます。

 

脳の現状維持の働きを理解して使いこなすことが、目標を達成するためのマインド理論です。

 

すでに目標を達成しているイメージを脳にプログラミングする

脳はイメージの中の現状を維持する。では、どうすれば目標に向けて脳を働かせることができるのでしょうか?

答えは「遠くの目標をすでに達成している自分を現状としてイメージすること」です。そうすればホメオスタシスの現状維持によって、脳は目標の世界の自分を実現します。

 

最も簡単な方法は「セルフトークのコントロール」。これは言葉を使った方法です。

セルフトークは頭の中で使っていること。肯定的な言葉だけを使うことでイメージが引き出され、目標に向かうマインドが作られていきます。

 

理想の自己イメージを脳に刷り込むためには「現在形」で言葉にすることです。

「私は英語が得意だ」

 「私は英検を高得点で合格している」

このように今起きていることとして言葉にすることで、脳がイメージされた世界を実現しようとします。

 

英検2級であれば「現実の自分ののままでは合格には届かないが、イメージの自分は楽々合格している」という状態です。目標設定や理想の自己イメージはできる限り高くしましょう。

現実とイメージとの間にギャップがあると、脳は自動的にその差を埋めようとします。このギャップを埋める働きがモチベーションです。

 

脳は一つの整合性が取れた状態を維持します。イメージの自分を常に高く維持すれば、現実の自分がそれに合わせて変化するしかありません。

マインドが英検2級合格に向けて正しく設定されていれば、やる気は自然に湧き出し、必要な知識や勉強法が後から身に付きます。目標達成のための方法は、先に目的地を設定することで見えるものです。

 

まとめ

●英検2級のレベルは「高校卒業程度」

●英検はリーディング・ライティング・リスニングの3つのパートがある

【リーディングの解法&勉強法】

空欄補充の問題は、空欄の前後に注目する

内容理解の問題は、問題を先読みしてから本文で根拠を探す

・イラスト、写真入りの英文を音読して読解力を上げる

【ライティングの解法&勉強法】

 

【リスニングの解法&勉強法】

・選択肢のキーワードからテーマをつかむ

音読で、英語を英語の語順で理解するトレーニングを行う

・英語を繰り返し聴いて英語の音に慣れ親しむ

●英検2級に合格するためには、マインドの働きが不可欠

ポジティブなセルフトークで目標を達成している自分を脳に刷り込む

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