【高校英語】脳科学を活かした最速の英語勉強法とは?

勉強法

本稿では、高校英語をより効率的に学ぶことができる勉強法を解説したいと思います。英語は特に勉強法によって成果が大きく変わる教科です。

大学受験では、文型か理系かに関わらず、英語が受験に必須科目となっているのが現状です。

受験勉強のイメージからか、高校英語は「単語・文法の暗記」という感が強いと思います。しかし、本当に大学受験で通用する英語は、言葉として英語を学習することによって身に付けられます。

英文法は英語のパターンを後から説明したもので、文法を覚えるだけでは英語は身になりません。それが正しい勉強法で身に付けた英語力ならば、定期テストや大学受験でも高得点が取れるようになるでしょう。

英語を学ぶのは、脳。脳のメカニズムに合った方法こそが、英語学習の最短ルートです。ぜひ最短ルートでの高校英語を勉強を実践してみてください。

 

高校英語・大学受験英語のコアは「読解力」

高校英語の勉強法を考えるために、高校英語そのものについて改めて考えておきましょう。勉強をする教科そのものを正確に理解しておくことで、正しい方法での勉強法が見えてきます。

 

本章のポイントをまとめると以下のようになります。

 

【Point】

  • 高校英語・大学受験英語のコアは「読解力」
  • 単語・文法の暗記やテクニックでは、テストや受験には対応できない
  • 英語を言葉として学び、本物の英語力を身に付ける
  • 反復練習によって脳内に「英語回路」を構築する

 

それでは詳しく見ていきましょう。

 

高校英語で身に付けるべきなのは「読解力」

高校英語では英語の「読解力」を身につけましょう。読解力は大学受験の英語でもコアとも言えるものです。

ここで言う英語の読解力とは、「英語を英語の語順で日本語に訳さずに理解する能力」のことです。

もともと高校英語の勉強と言えばリーディングがメインですが、同じ文章読解でも方法次第で効果は大きく変わります。

 

高校英語は中学までの英語に比べて飛躍的に語彙数(単語数)が増えますし、文章の文字数も上がります。また、大学入試の一次試験(センター試験)、および二次試験の問題を見ても、読解力を問うような問題傾向が見て取れます。

二次試験は大学ごとに問題は変わりますが、それでも細かな文法事項を問う問題よりも、文章全体の意味を理解する力が中心となっている場合が多いでしょう。

 

脳は繰り返しによって自動的に英語を学ぶ

脳は物事を繰り返し行うことで自動的に学ぶような仕組みになっています。

この脳の仕組みについて日常の分かりやすい例であれば「自転車」が挙げられます。初めて自転車に乗る時にはバランスが取れませんが、繰り返し練習を行うことで自然と乗れるようになります。

このとき、バランスのとり方やハンドルの角度などを一つ一つ覚えた訳ではありません。反復練習によって脳が自発的に学習することによって上達しています。

 

語学の面で言うと日本語(母国語)を身に付けるプロセスも同じでしょう。周囲の人が使う日本語に何度も接することで、脳は日本語を理解するための神経ネットワークを組み上げます。

 

では英語を学ぶにはどうすればいいのでしょうか?答えはシンプルで「繰り返し英語に触れること」です。

何度も英語を聴き、英文を読むことによって、脳は自然に英語を学んでいきます。一つ一つの文法などを覚えるのではなく、言葉の体験を通じて感覚が身に付いていくのです。

 

英語の長文は日本語に訳さずに読む

高校英語レベルの長文読解のポイントは「英語を英語のまま読むこと」です。

これはその場ですぐに効果が現れるものではなく、勉強を継続しているうちに身に付くものです。解法テクニックというよりも勉強の方法だと考えてくさい。

 

学校で学ぶ英語の基本は日本語に訳しながら読む方法ですが、これにはいくつかの問題があります。

 

 ・脳が英語モードにならない

 ・読解スピードが下がる

 ・読解の精度が下がる

 

英語を日本語に訳しながら読むことの最も大きな問題は、脳が英語モードにならないということです。言い換えれば、英語を言葉として学習できる状態になりません。

英語という新しい言葉を学習するためには、自分がすでに習得している言葉を使わないようにします。そうすることで、英語を処理するための脳の神経回路が活性化します。

 

訳読は、長文読解のスピード面にもデメリットがあります。

日本語と英語は語順が違いますから、日本語に訳しているとどうしても文章を前後しながら読むことになります。また、別の言葉を中継している分、時間にロスがあるのは当然です。

定期テストや受験英語の問題は回答時間内に解く必要がありますから、早く読めることに越したことはありません。

 

また、日本語に訳して読むことで長文読解の精度も下がると考えられます。

言葉は単なる単語(パーツ)の集まりではなく、それぞれの言葉が繋がりを持って初めて意味を持ちます。英語の言葉は英語同士で意味の繋がりを持ちますから、英語のままで読む方が正確に理解ができるでしょう。

 

もちろん全ての言語を習得できるわけではありませんから、日本語に翻訳された文章そのものは大変有益なものだと思います。ですが中学校・高校の間に6年間の学習期間がある英語については、英語のまま理解できるようになる時間が十分にあります。

 

脳科学を活かした高校英語の勉強法

前章では高校英語を勉強するための基本的な脳の仕組みを見てきました。本章では、具体的な勉強法をご紹介します。

 

始めに、本章のポイントをまとめておきます。

【Point】

  • 英文を音読して英語脳の基礎を作る
  • 高速音読で英語の速読を身に付ける
  • 大量の英語に触れることで英語の神経ネットワークを鍛える
  • 「精聴・精読」「多聴・多読」をバランスよく行う

 

それでは、詳しい高校英語の勉強法を見ていきましょう。

 

英語を音読して英語脳の基礎を作る

「音読」は英語の勉強法として大変効果がある方法です。音読のメリットは以下のようなものがあります。

 

 ・音読をすることで脳が英語を英語のまま理解する

 ・声に出して読むことで五感に働きかけることができる

 ・英語のリズムや流れを感じることができる

 

音読を繰り返し行うことで、英語を英語の語順のままで理解できるようになります(長文読解を声に出して行うのではなく、音読でそのトレーニングを行うということ)。

英文を声に出して読んでいるとき、頭の中では日本語に訳すひまがありません。スムーズに音読を行いながら文章の意味が理解できれば、英語を英語のままで理解できるようになっています。

 

文章を目で見ながら音声化している訳ですから、視覚・聴覚・触覚など、広く五感を働かせることができます。また、スラスラと声に出して読むためには、文章の流れやリズムが掴めていなければなりません。現在の音読の調子をチェックすることで、英語の理解力の一つの目安になります。

 

英語は勉強というよりも練習というイメージで取り組む方がいいでしょう。繰り返し声に出して読み、言葉の感覚を磨きます。

音読で英語を英語まま理解できるようになったら、スピード、精度など、様々な面で英文の読解力が上がります。前述の通り、長文読解力は大学入試英語において最も重要なものです。

 

中学英語をマスターすると高校英語も分かりやすい

「中学校までは英語ができていたのに、高校から分からなくなった」。このように感じている方も多いのではないでしょうか?実は、中学英語が分かると言っても言葉としての運用能力が身に付いていない場合がよくあります。

中学校のテストは文法や単語を覚えればある程度答えられるかもしれません。ですが、中学校レベルの英語がスラスラと読解できて、会話にも使えるという人は少数です。

 

そこでまずは、中学レベルの英語をマスターして英語の基礎を作りましょう。高校からは語彙レベル(単語数)が一気に上がりますが、英語の基本的な語順やパターンが変わる訳ではありません。

中学英語を繰り返し音読して、スラスラ理解できるように練習しましょう。中学教科書であれば、イラストや写真で自然に意味理解ができるためお薦めです。

中学英語が感覚のレベルで身に付いていれば、高校英語を理解するためのしっかりとした基盤になります。

 

「高速音読」で英語の長文を速読する

音読に慣れてきたら、「高速音読」にもチャレンジしてみましょう。高速音読で英語の読解スピードはさらに上がり、長文問題を速読できるようになります。

やり方は簡単で、文章を声に出して速く読むだけです。自分が読める最大のスピードで読み、「もっと速く、もっと速く」と上限のスピードを上げていきます。

 

速く読み上げる時のコツは「ブツブツとつぶやくように読むこと」最終的には口の動きが追い付かないところまでスピードアップしましょう。

速く読みながら英文の意味が理解できるようになれば、そのスピードで長文読解ができるようになります。リスニングのスピードについていく練習としても有効です。

 

「精聴・精読」「多聴・多読」で一気に英語脳を作り上げる

英語の勉強法は大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

 

「精聴・精読」→英語に意識を向けて、一字一句を漏らさず丁寧に聴いたり読んだりする勉強法

「多聴・多読」→大量の英語の音声や文章に触れることで英語に慣れる、量を重視する勉強法

 

ここまで、音読を中心として英語回路のトレーニング方法をご紹介してきましたが、音読は「精読」に当たる勉強法だと言えそうです。

赤ちゃんが母国語を学ぶプロセスを考えてみると、ある言語の体験を積むことで自然に学ぶというものになっています。つまり、一つ一つの語句を意識して学んでいる訳ではありません。

 

脳は大量の言語体験によって、自動的に言語を学ぶ。

 

高校英語にも「多聴・多読」による勉強法を取り入れましょう。とにかく多くの英語のリスニング・リーディングを行います。母国語の学習をそのまま外国語である英語に使うのは難しいですが、脳の自然な学びを活かすことができるでしょう。

英語をBGMのように流しておくのもいいですし、英文を流し読みしていくでも構いません。細かい部分が分からなくても流しておいて、とにかく英語に触れる量を増やしましょう。

 

丁寧に英語を聴いたり読んだりする「精聴・精読」と「多聴・多読」をバランスよく行うことで、言葉として英語を理解する力がどんどん伸びていきます。

 

大学受験英語に合わせた対策を行う

前章までの内容は言葉としての英語力を上げるための勉強法を中心に解説しました。大学受験の英語科で目標スコアを取るためにも、最も有効なのは英語を英語のまま理解する力です。

それを踏まえた上で、大学入試の問題に合わせた対策も行いましょう。

 

【Point】

  • 英語力に加えて、大学入試の問題に合わせた対策をすることでスコアは上がる
  • 空欄補充問題は、空欄の前後にフォーカスする
  • 長文読解は、設問を先読みして根拠となる文を探す
  • リスニングは、選択肢のキーワードを眺めてテーマをつかむ

 

英語の長文読解問題の解法テクニック

英語の長文読解は、前述の通り「英語を英語のまま理解する英語力」が最も重要です。その上で問題に合わせたテクニックを使うと、より速く正確に問題を解くことができるでしょう。

 

長文読解の解法テクニックはこちらです。

 ・空所補充は前後の文章に注目する

 ・内容読解は、問題文を先読みするフォーカスリーディングを使う

 ・段落ごとの意味をつかむパラグラフリーディングで時間短縮

 

長文の空所補充問題は、空白の直前と直後に注目する

空所補充問題は、英語の長文の中に空白があり、当てはまる選択肢を選ぶ形式です。

文章中に空所があるとき、そこに入る言葉の決め手は文脈、つまり前後関係です。基本的に空所から近い文章ほど関係が強いですから、直前と直後の文章を丁寧に読みましょう。

 

回答のコツとしては以下の2つが挙げられます。

 ・「空白を含む一文」に注目する

 ・「接続詞」に注意する

 

長文の空所補充では「空白を含む一文」に注目しましょう。前後の文脈も重要とは言え、一文の中での意味のつながりは、文脈以上に強い関係があります。

 

また、「接続詞」にも注意しましょう。

“so” や “because” などの単語があれば「原因と結果の関係」になります。

“but” “however” など逆説の単語があれば「それ以前の文章と反対の内容」になります。

 

接続詞だけに頼るわけではありませんが、単語の性質上、接続詞は文章の流れを大きく決めます。問題を解くための手がかりとして拾っていくようにしてください。

 

長文の内容理解問題は「質問の先読み→フォーカスリーディング」

内容理解の問題は、長文で書かれている内容に合う選択肢を選んだり、記述したりうる形式です。

 

内容理解の場合、先に問題文を読んで問われているものを理解しておき、回答に必要な情報を探し出す読み方が効率的です。このような文章の読み方は「フォーカスリーディング」と呼ばれるもので、自分がキャッチしたい情報に意識を向けて読む方法です。

内容理解の問題でも最も重要なのは英語の読解力ですが、テストで求められることは「問題で聞かれている内容に答えること」です。

 

人間の脳にはRAS(ラス)と呼ばれるフィルター機能があり、情報の取捨選択を行っています。

 

好きなものや旅行先の情報は、探そうと思っていなくても自然と目に入ってくるものです。人間は脳が重要だと思っているものしか見えません。

時間内に正確に問題を解くためには、回答に必要な情報に脳のフィルター機能を調節しましょう。

 

段落ごとのテーマをつかむ「パラグラフリーディング」

英語の長文において、段落(パラグラフ)は意味ごとに文章を分ける単位となります。学校の定期テストや入試問題として使われる英文であれば、段落ごとに内容が構成されているはずです。

つまり、段落ごとのテーマを理解すれば長文全体の内容が理解できることになります。このような文章の読み方を「パラグラフリーディング」と言ったりします。

 

パラグラフリーディングのコツは、段落の冒頭に注目しつつテーマをつかむことです。段落の始めの部分を読んでもテーマが分かりにくい文章もありますが、多くの場合はイメージがつかめます。

 

先ほどの「問題の先読み」と、「段落のテーマをつかむ」ことを組み合わせることで、文量が多い長文読解でも内容を整理しながらスピーディに解決できるでしょう。

 

終わりに

最後に、英語を学ぶ意味について改めて考えておきたいと思います。

本稿では、高校英語に焦点を当てて、英語の勉強法を解説しました。前半では英語を英語のまま理解する脳の作り方、後半では長文読解のテクニックをまとめました。

英語の成績が上がり受験でのスコアが高くなれば、将来の選択肢を広げることが可能でしょう。しかし、英語を学ぶ本当の意味は別にあると思います。

 

英語で本当に大切なことは「言語」としての役割だと思います。

 

英語は言うまでもなく、私たちにとっての母国語と同じく、様々な国や地域で会話や文章に使われています。英語は事実上すでに世界の共通語としての地位を確立していますから、英語を習得しているか否かによって意思疎通ができる人数は大きく変わります。

また、英語で発信されたインターネット上の情報や書籍にアクセスできることも大きな魅力です。多くの海外メディアが英語での情報発信を行っていますから、英語の文章や音声を自ら理解できることは重要です。

 

まとめ

●高校英語で重要なものは「読解力」

●英語を言葉として、感覚で理解できる勉強法を行う

●イラストや写真入りの文章を繰り返し音読する

「高速音読」で英語での速読を身に付ける

【長文読解の解法テクニック】

「フォーカスリーディング」…問題文を先読みして、回答に必要な情報を読み解く

「パラグラフリーディング」…段落ごとのテーマの展開に注目して、文章全体の内容をつかむ

●事実上、世界の共通語である英語を身に付けておく

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